冬の寒立馬を見に行こう②

2019/03/27

東北 動物

t f B! P L
冬の寒立馬を見に行こう①の続きです。

アタカまでの道のり

※2024年追記※
現在は「むつバスターミナル」も「尻屋線」も廃止されており、バスで尻屋崎までは行くことができなくなりました。
以下の内容は2019年時点のものであることにご注意ください。
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「冬の寒立馬を見に行こう①」はこちら➡


下北交通のバス、尻屋線に乗り終点の尻屋に到着。
ここから寒立馬の冬期期間の放牧地アタカまでは徒歩で20分くらいです。

バス停手前の道をひたすらまっすぐ歩いて行きます。

尻屋漁港が見えてきました。


途中には道案内もあって迷わずに向かうことができました。
写真では10kmに見えますが、よーく見ると1と0の間に.があります。
1kmということです。
10kmはさすがに歩けません(笑)。

海に近づいてみました。
かなりの強風でした。

私が行ったのは3月下旬でした。
見ての通り雪は全くありませんでした。
これなら車でも大丈夫だったかなと思いましたが、翌日は結構雪が降り街中でも積っていたのでこの日がたまたまだったのかもと思います。
雪道の運転に自信がない人はバスの方が安心ですね。


それから、雪がないとはいっても尻屋はかなり寒かったです。
もちろん真冬よりははるかに暖かいとは思いますが、とにかく風が強い。
実際の気温よりも体感温度は低いと思った方がいいです。
実際に行ってみて、帽子が必要だなあと思いました。
一応持って行ったのですがかなり防寒に役立ちました。
ないと辛いかもしれません。

ずっと歩いて行くと、ちょっとした上り坂に差し掛かります。
ここを上り終えると…

アタカの入り口に到着です。
簡易トイレも設置されていました。


寒立馬という名前の由来が書いてあります。


寒立馬の由来と注意書き。
エサをあげたくなってしまいますが決まったエサがあるのでそれは我慢です。
そして寒立馬に限らず馬の背後に立つことはかなり危険なので(蹴られると大事故に)、その点は私もかなり注意して観察しました。

画面右の扉(柵)から入ります。

このようにロープがかかっているので、これを外して中に入ります。
外した後は必ず元に戻す必要があります(馬が外に出ないように)。

寒立馬は人に慣れていますが、やはりそこは動物。
驚かせるような行動をすれば危険な目に遭うこともあり得ます。
自分が怪我をしないようにということもそうですが、こちらの不注意で馬に嫌な思いをさせないよう予防することが大切です。
あくまでも見せてもらっているということを肝に銘じて観察したいところです。

寒立馬との時間

 というわけでいざアタカの中へ。

いました!!
写真ではわかりづらいと思いますが、一面寒立馬の糞だらけです。
最初は踏まないようにと思って気を付けていましたが、踏まないことは不可能なくらい糞で埋め尽くされているので、途中で諦めました。
一応、新しくて踏むと被害が大きそうなものは避けましたが…。
そういう状態なので、拭いたり洗ったりできる靴を履いてくることを推奨します。
雪がなくても底の浅いフラットシューズ系は危険です。

 エサをひたすら食べている…。

か…可愛い…。

 じっと見ていたら、

 近づいてきました!

どうやらカメラが気になった模様。
しばらくすると草を食べるのに戻りました。

こちらも、

興味津々で近寄ってきてくれました。
人間にかなり慣れているようで、私が入って行った際にはこちらをじっと見ている馬がたくさんいました。

顔に牧草が…取ってあげたい。

 積みあがっている牧草を食べ続ける寒立馬。

冬仕様なのか毛がふさふさしていました。


 近寄ってきてくれたのでアップで撮影。

 草食動物の口がたまらない…。

馬にも個性があって、好奇心旺盛でこちらに近寄ってきてくれる馬もいれば、ちょっと警戒しているようなそぶりを見せる馬もいました。
じっくり観察しながら馬の個性を見て慎重に行動すれば大丈夫だと思います。
間違っても走って追いかけたり突然触ったりということは、自分にとっても馬にとっても何もいいことがないのでやめた方がいいです。


それから馬を観察していると、馬が場所を移動するために歩き出すことがあります。
そういう時は自分も一緒に移動して、自分の立ち位置が馬の背後にならないようにするといいと思います。
ついついある馬に夢中になっていると、違う馬が近づいてきていてその馬の後ろに自分が立っている状態に…となることもあり得るので、周りの様子には気を配った方がいいですね。


お休み中の寒立馬。

いや~それにしても見ていて飽きない。
最初は2時間もあるのか…と思っていましたが、移動に往復で40分ほどかかるし、かなりあっという間でした。


11:08のバスじゃなくて13:00でもいいかな…とさえ思ったのですが、そうするとむつバスターミナルで相当待つことになって予定が狂ってしまうので、今回はおとなしく11:08のバスで戻ることにしました。


それくらい、いつまででも見続けられると思いました。
動物好きな人はきっと何時間でもいられるはず(寒さ対策は必須ですが)。
さよなら。

まとめ

名残惜しくてギリギリまでいたところ、バス停に戻るのもかなりギリギリになってしまいちょっと走りました。
帰りの方が坂を上ることになるので、行きよりも大変になるということを忘れていました。
間に合ってよかったです。


行くまでは尻屋の状態がよくわからず、大雪や強風でバスが止まったりしないのか、とかいろいろ心配していました。
天気予報を見ると風の強さが風速10メートルの日などもありかなり不安でしたが、どうやら尻屋はお天気が変わりやすいようで、調べるたびに風速が変化していました。
あまり前もって調べても意味がなさそうなので(無駄に不安になる)、前日や当日の状況を見ることをおススメします。


結果的には雪もなく、風も強風ではありましたがバスの運行には全く支障もなく、本当によかったです。
今回で行き方もよくわかったので、次回は真冬の大雪の中の寒立馬を見に行きたいなあと思っています。
3月下旬であれば車もアリかなと思います。
そうすれば時間を気にせずに見られますしね。


毎年アタカに行って寒立馬に会いに行こう!と心から思いました。
優しくて強い寒立馬をただ見守るだけの贅沢な時間は何物にも代えがたいものでした。


➡1年後(2020年)に再びアタカを訪れた記事はこちら

➡そこからさらに4年後(2024年)にアタカを訪れた記事はこちら

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海野カヨです。
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